お城訪問

オッサンがお城を見てはしゃぐブログ

  • 2023/4/23 デザイン変更(テーマ「Minimalism」)
  • 2024/4/14「83.府内城」(2019/5/11訪問)の記事をアップ

18.備中松山城

備中松山城に行ってきました。

現存12天守のひとつで、日本100名城(No.68)に選ばれた、岡山県高梁市にあるお城です。

 

※プライバシーに配慮し、一部写真を加工して掲載しています。あしからず。

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岡山駅から伯備線備中高梁駅に到着します。道中、備中松山城の写真を何度も目にします。

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シャトルバスのりばには、ドラマ「真田丸」に備中松山城が使用されたという展示があります。

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電車を乗り継ぎ、バスを乗り継ぎ、ふいご峠までやって来ました。案内図の横に、たくさんの杖があります。ここからは、徒歩です。

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石垣が見えると、ああ城跡に来たのだなあと実感します。立派な石垣に登山の疲れを忘れ、気分が昂揚します。

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音声解説が流れる案内板です。ここは中太鼓の丸で、立派な石垣の上には中太鼓櫓が建っていたようです。

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中太鼓櫓台の上へ行ってみます。

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こちらの標柱には「上太鼓丸」とあります。案内板の説明どおり、表記に揺れがあるようです。

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地面をよく見ると、割れた瓦のような破片が大量に落ちています。もしかして、かつての櫓や土塀の瓦なのでしょうか。こんなにも無頓着に放置されていいものなのでしょうか。城跡で瓦片を見つけたのはこれが初めてで、なんだかとても心配になってしまいます。

 

さらに歩き、お城の中心部へ向かいます。

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大手門跡です。ここにも音声の出る案内板があります。

案内板に描かれた大手門の推定復元図と、その背後の建物や土塀が描かれた城郭の復元図を見て、かつての姿に思いを馳せます。

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大手門へ続く石段の手前には犬走りがあり、ここを進むと搦手門へ行くようです。

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櫓門のあった大手門跡です。

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ここに門があったことを想像しながら、角度を変えて撮影します。石垣の間には、方形に加工された門の礎石が見えます。

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現地にも「真田丸」に使用されたことの説明板があります。

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大手門を入った所に、足軽番所があったようです。

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足軽番所跡右手の石段を上ってみます。櫓門に入るためのものでしょうか。

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ここにも大量の瓦片が…気になります。

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大手櫓というのが、櫓門を指すのでしょうか。

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大手門を入って左の坂道から振り返ります。城郭の構造を確認しながら、想像しながら、撮影していきます。

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大手門のすぐ南にあった、二の平櫓跡です。いきなり二から始まっていますが、一番目の平櫓はどこにあったのでしょうか。

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二の平櫓跡すぐ西には、とても古そうな土塀がありますが、これは復元だそうです。

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より高所に設けられたこちらの土塀のうち、手前が現存、奥は復元だそうです。

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土塀に沿って坂を上ると、三の平櫓跡があります。

 

三の平櫓から道を挟んで北側にある曲輪が、三の丸です。

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三の丸には、上番所があったようです。

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番所跡付近から、大手門跡を見ます。なるほど、あの石垣の間に門があったのかと、納得します。

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南を向き、二の平櫓跡を見ます。大手門との高低差は、かなりのものです。

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さて、上番所跡付近から北を見ます。石垣上に土塀が見えますが…。

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注目すべきは、その下、このあたりです。山本来の岩盤を城壁に利用し、足りない部分を石垣で補うという、この区画!

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大手門の手前から見上げるとこのド迫力!驚愕・感嘆・大興奮!大学時代に地質学専攻だった自分には鳥肌モノです。自然と人造の融合、これこそが備中松山城最大の見所ではないかと個人的には感じます。

f:id:harapon:20180527094707j:plainこちらは三の丸から見る厩曲輪の高石垣です。奥に段々と重なる石垣と相まって、素晴らしい眺めです。

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国指定史跡・重要文化財を記した木造の看板は、古めかしくて味があります。

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石段側から見る厩曲輪の石垣は、美しい勾配を描いています。

 

高石垣を右手に見ながら、石段を上ります。

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やがて石段がカーブし、門跡が見えてきます。

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黒門跡です。こちらの礎石も綺麗に加工されています。

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黒門のすぐ左手には、四の平櫓跡があります。

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黒門のすぐ右手には厩門跡があります。この先が厩曲輪です。考えてみると、厩曲輪ということは、ここまで馬も来ていたんですよね。馬も大変ですね…。

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大手門からも見えていた土塀です。奥のは現存だそうです。

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厩曲輪から、三の丸を見下ろします。

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ここにも天然の岩盤と石垣のスペシャルコラボレーションが!

 

厩曲輪を出ます。

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御膳棚跡には現在、トイレが設置されています。

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トイレそばの石垣、崩落防止に継ぎ足して積まれたようにも見えます。

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二の丸石垣です。

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城内最古の石垣だそうです。上部の隅石は加工してあるように見えますが、積まれた時代が違うのでしょうか。

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街並みがはるか遠くに見えます。さすが、日本一高所にある現存天守

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二の櫓門跡の礎石も、見事な加工石です。

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歌碑があります。瓦片も見えるような…。

 

二の櫓門跡の先が、二の丸です。

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二の櫓門跡すぐ裏にある、沿革・復古図・城主一覧が記された説明板です。

 

そして、二の丸から、本丸を見ます。

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ここまで石垣(と塀)ばかりだった景色が一変し、いきなり眼前に現れる城郭建造物、そして天守。この瞬間こそが、備中松山城を訪ねる醍醐味かもしれないと思いました。

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天守は現存ですが、手前の櫓や本丸を囲う土塀は復元だそうです。これら復元建造物のおかげで、かつての本丸の姿が非常にイメージしやすくなっています。

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石落しが設けられた五の平櫓そばの石段を上ると、券売所です。

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復元された南御門をくぐると、本丸です。

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左から、五の平櫓、南御門、六の平櫓です。

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六の平櫓の西側、この土塀の左奥には、七の平櫓があったようです。

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本丸西側の土塀内側には、雁木が設けられています。

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本丸東側の土塀と、東御門です。

 

そして、現存天守です。

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自然の岩盤上に築かれた天守台に建つ現存天守!これはたまらん…。すごい。すごすぎる。興奮が止まりません。

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今いる場所には八の平櫓が建っていて、天守まで廊下が接続されていたようですが、現在は失われています。

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部分的に残った廊下から、天守内に入ります。

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廊下に入ると、天守台石垣と天守の壁が見え、ここが天守とは別の建物なのだと分かります。

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廊下には、石落しがあります。

廊下の階段から、天守へ入ります。

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天守一階です。

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天守内に囲炉裏がきってあるのは、非常に珍しいそうです。

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連子窓や狭間についての説明があります。

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一階北側の少し高い所にある、装束の間です。

 

二階へ行きます。

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踊り場付きの階段を上ります。

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二階です。

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複雑な木組です。

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f:id:harapon:20180527100826j:plain天井板は無く、屋根裏がむき出しです。

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二階の北には、御社壇がありました。

 

天守を出ます。

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本丸東御門の横から、天守の裏側へ行ってみます。

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岩盤上にある天守台の様子がよく分かります。

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本丸第三の門、腕木御門です。

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天守と同じく貴重な現存建造物、二重櫓です。

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二重櫓方向から見た天守です。なかなか複雑な構成です。

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本丸を囲う土塀のカーブが素敵です。

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一階のこの部分が装束の間ですね。

 

本丸を出ます。

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本丸東の石垣を見ながら、搦手に向かいます。写真の門は、外から見る本丸東御門です。

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搦手門曲輪です。左の石垣の間が、搦手門跡です。

 

さらに北側の、後曲輪方面へ行きます。

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二重櫓も天然の岩盤上に建っているのが分かり、またもや大興奮!

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これ、これですよ。どうですか。どうなんですかこれ。

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たまらん…このお城、本当にたまらんです。

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後曲輪には九の平櫓跡がありました。

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本丸の、朽木と石垣のコラボにも惹かれるものがありました。

 

 では、締めは天守です。

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岩盤と一体化した石垣、石垣の森を抜けて突如出現する現存天守、岩盤に直に建つ建造物たち…備中松山城の城郭遺構には見所しかありません。

ここを訪れてから竹田城へ行っていれば、見る目が全然違ったかもしれないと悔やまれるので、竹田城には改めて訪問したいと強く思います。

 

素敵なお城でした。ありがとう。

1-2.岡山城

岡山城に行ってきました。

日本100名城(No.70)に選ばれた、岡山県岡山市にあるお城です。

 

※プライバシーに配慮し、一部写真を加工して掲載しています。あしからず。

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現存建造物をしっかり見ようという訪問コンセプトで、まずは西の丸西手櫓です。説明板の下部が切れてしまっており、さっそく残念な写真です…。

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岡山城のとっても貴重な現存建造物のひとつ、西手櫓なんですが…ビルの隙間、駐車場の奥にひっそり佇んでいます。櫓直下の巨石はもしかして岩盤でしょうか…だとしたら、備中松山城に続いてここでも石垣と岩盤のコラボが!?

 

後で調べたところ、南側の道を進むと西手櫓を間近で見られる場所や、西の丸・二の丸の石垣とか門跡があるみたいです…予習不足でした。

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西手櫓から西の丸を北へ回り込むと、道沿いに石垣を見られる場所があります。

 

続いて、本丸に向かいます。

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本丸から旭川をはさんで北側に、岡山藩主により造営された日本三名園のひとつ、後楽園があります。今回は未訪です。

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写真に写る月見橋の左手が後楽園、右手が本丸です。

 

本丸に到着します。

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岡山城のふたつしかない現存建造物のもうひとつ、月見櫓です。

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四角く加工された石積みによる整った石垣の上には、土塀が復元されています。

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天守と案内板が見えてきました。

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廊下門です。その名のとおり、門の上屋が中の段表書院と本段をつなぐ廊下の役割をしていたようです。岡山城の本丸は下の段・中の段・本段と呼ばれる三つの曲輪に分かれています。

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廊下門から見る手前の天守台石垣、やたら直線的すぎるように見えますが…後世の補修でしょうか。

 

廊下門から、本丸中の段へ入ります。

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城主はここを通って本段へ行っていたようです。今は、入れません。

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こちらから見る天守は、スリムな印象です。

中の段を見ていきます。

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月見櫓です。内側から見ると三層で、ずいぶん印象が変わります。

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櫓の基部に少しだけ積まれた石垣が面白いです。昔の国宝碑も見えます。

復元土塀の石垣には銃眼が見えます。大坂城にもありますが、全国的にも珍しいようです。

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石造りの穴蔵です。

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中の段外周には五つの櫓があり、一部は多門櫓で連結されていたようです。

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伊部櫓は数寄方櫓と多門櫓で連結されていたようです。

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大納戸櫓は城内最大で、古写真が残っているようです。

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中の段の中央、というか敷地の大半は表書院で埋めつくされていたようです。

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平重門跡です。表書院の間取りは平面復元されています…が、撮影していません。

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中の段の一角に、築城時の石垣が展示されていました。隅部が鋭角な石垣というのは珍しいように思います。

 

中の段を回ったところで、本段へ向かいます。

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不明門をくぐり、本段へ入ります。

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本段の外周には土塀が復元されており、お城っぽさが増しています。

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六十一雁木上門です。

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天守の礎石です。

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本段にも御殿があったようですが、こちらは平面復元もありません。その代わり、外観復元された天守があります。

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左の建物は塩蔵で、天守にはこちらから入る構造だったようです。

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現在の天守には、直接入れる入口があります。

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天守から後楽園を望みます。

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塩蔵内部には説明板がありました。

 

天守を出ます。

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塩蔵、オシャレな窓が付いていたり、さすが天守の附属建造物だなあという素敵さを感じます。塩蔵脇の石段から、中の段へ歩きます。

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とても狭い通路です。

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廊下門の横に出ます。

土塀の瓦には、宇喜多氏の家紋である桐の紋が見えます。

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本段西側の石垣は、かなり古そうです。

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中の段から、下の段へ向かいます。

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中の段南側の石垣には、合坂が設けられています。

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中の段から下の段へ通じる虎口には、鉄門があったようです。

 

下の段へ歩きます。

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下の段から鉄門跡と、不明門を見ます。

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隅が鈍角の石垣、良いです。石垣の上は本丸本段で、こちら側には櫓が二つあったようですが、現在は土塀がめぐっています。

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何やら建物の基礎が整備されているようにも見えますが、いつか建物が復元されたりするのでしょうか。

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説明板がかすれてよく読めません…。

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内下馬門跡です。枡形が残り、巨石が使用されています。

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こちら石垣の右端にもかなりの巨石が見えます。石垣の左端には太鼓櫓が建っていたようです。見えている堀は内堀で、内下馬橋を渡ると、二の丸です。

下の段へ戻ります。

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本丸中の段の石垣です。右手の上が大納戸櫓跡です。

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右手と奥とで、石の色がずいぶん違います。

締めは天守です。

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南側からの見た目は割と普通ですが…。

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北側から見ると、その特異な形状に気付きます。天守台がいびつな五角形をしていて、天守もそれに合わせて建てられているのです。

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屋根の不揃い感がすごいです。

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この初重が突き出してる部分、大好きです。

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おっと、木に邪魔されてますね…。

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f:id:harapon:20180527155236j:plainなんだかトリックアートを見ているような気分にもなる、そんな個性的で魅力的な天守です。

 

見るべき所をたくさん見落としていたのと、あまりに未熟で不出来な写真ばかりなのとで、これは何としてでもリベンジせねばと、更新しながら心に誓っています。

 

素敵なお城でした。ありがとう。

17.大坂城

大坂城に行ってきました。

日本100名城(No.54)に選ばれた、大阪府大阪市にあるお城です。

(現在は「大阪城」と表記されますが、当時のお城としては「大坂城」の表記が正しいようです)

 

大坂城にはこれまでも何度か行っていたのですが、お城大好きになってから当時の遺構が数多く残っていることを知り、これは改めて訪問せねばと思いました。

 

※プライバシーに配慮し、一部写真を加工して掲載しています。あしからず。

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天満橋駅から京橋口を目指して歩いていくと、豊臣時代の石垣がいくつか見られます。なお、豊臣時代の遺構はこうして発掘復元したもの以外は埋没してしまっており、現在残る城域で見られる遺構は徳川時代のものだそうです。

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こちらは徳川時代の、三の丸北側を流れる旧大和川(現・寝屋川)の護岸石垣だそうです。豊臣時代の石垣に比べ、石を方形に加工してあることが分かります。

京橋口の北側に、三の丸があります。

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三の丸の入り口にある、筋鉄門跡です。戦時中に砲兵工廠として使用された関係でしょうか、石垣の上にレンガが積まれているのは珍しく感じます。

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ほぞ穴が見えます。門の部材をはめ込んだ痕跡でしょうか。

やがて、広大なお堀と大きな石垣が見えてきます。

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石垣の隅に建つのは、西の丸に現存する城内最古の建造物のひとつ、乾櫓です。

これまで天守と石垣のイメージしかなかった大坂城に、本当にこうした現存建造物が残っていることをこの目で見られて、とても感動した瞬間でした。

 

京橋口に向かいます。

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京橋口の門や櫓は、空襲で全焼してしまったようです。

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枡形石垣には、こうした巨石がいくつも使用されています。それにしてもでかい。そして緻密な加工。一体どうやってこんなものを造ったのでしょうか。ピラミッドやモアイ像を見ているような気分になり、畏敬の念を抱かずにはいられません。

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石垣の内側には、雁木が設けられています。

 

京橋口から、二の丸へ入ります。

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西の丸の北仕切門です。現在ここから西の丸には入れません。

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二の丸の西仕切門跡です。二の丸北側には、極楽橋の東西に仕切門があったようです。

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広大な内堀に、極楽橋が架かっています。

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極楽橋を渡り、山里丸へ入ります。

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山里門跡です。ここも見事な枡形。

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秀吉時代の大坂城にも存在した山里丸では、秀頼と淀殿が自刃したそうです。

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山里丸には現在、たくさんの刻印石が展示されています。見えますね、刻印。

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山里丸の南、本丸石垣の中ほどに石樋が見えます。

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石樋の西側に設けられた階段の先には、石垣をくり抜いたようなトンネルが見えます。後世のものでしょうか。トンネルの向こうが、とても気になります。

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山里丸の南西に、本丸への虎口があります。二方向から上れる雁木が見えますが、現在はその上にスロープが設けられています。

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山里丸から本丸へと通じる虎口は、出桝形になっています。
このあたり、訪問時の自分が説明を読み城郭構造を考えながら撮影しているのが分かります。少しずつ、理解を深めていきます。

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隠し曲輪は、けっこうな広さです。

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姫門跡石垣の向こうに、天守が見えてきます。

 

姫門をくぐると、本丸です。

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天守…でか!

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名古屋城のスケールにもびびりましたが、こちらもとんでもないです。なんじゃこりゃ。

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天守の裏側です。

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本丸北側の石垣から、青屋門方面を望みます。青屋門の向こうに、大阪城ホールが見えます。手前の石垣は空襲時のダメージでしょうか、とても痛々しく見えます。

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木々の間からわずかに見える石垣は、山里門あたりでしょうか。

 

天守まで戻ります。

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天守下の仕切門跡です。石が丁寧に切り揃えられています。

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それにしても本当にでかい。

 

天守の南東に現存する、金蔵を見に行きます。

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もともとあった長屋を改造して、金蔵としたんですね。

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金蔵の屋根瓦には、葵の御紋が見えます。

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金蔵から本丸東側に回り、月見櫓跡あたりからの内堀と石垣です。本丸にはかつて、月見櫓をはじめ11棟もの三重櫓がひしめいていたそうです。さぞかし壮観だったことでしょう。

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本丸南側には、本丸御殿が建っていたようです。

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戦争の傷跡が見られる場所の案内です。焼けてひび割れた石垣も、そのひとつでしょうか。

 

本丸を南下し、桜門へ向かいます。

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桜門枡形の城内最大巨石、蛸石です。もはや尋常じゃないです。

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本丸御殿台所裏にあった銀明水の井筒が、桝形内に移築されています。

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桜門です。門左右の石もでかい。

 

桜門から出ると、二の丸です。

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大坂城が建てられる前には、この地に石山本願寺があったそうです。

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二の丸南石垣に建つ現存の六番櫓です。二の丸南面には、この規模の櫓がずらりと七つも並んでいたとか。本当にスケールでかいです大坂城

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二の丸の南仕切門と太鼓櫓跡です。

 

ここから西の丸に行きたかったのですが、時間が遅かったため閉まっていました…残念。諦めて、大手門へ向かいます。

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内側からだと見にくいですが、千貫櫓です。乾櫓と並び、城内最古の建造物だそうです。

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門に覆いかぶさる巨大な多聞櫓が現存しているのは、ここ大手口のみです。

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大手口枡形にも、やはり巨石があります。

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石垣の天端には、銃眼が設けられています。

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かつては南にも多聞櫓があったようです。市が開かれていたというのは、面白いです。

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市多聞跡には、土塀が築かれています。

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高麗門と櫓門のふたつともが現存し、これぞ枡形! という感じです。しかも巨大です。ゾクゾクします。

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大手門の外からは、千貫櫓が良く見えます。

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枡形虎口と、脇を固める櫓と。これほど見事な門構えが現存していることに、感動します。

 

再び大手門をくぐり、今度は東の玉造口を目指します。

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途中で本丸石垣に見とれてしまいます。どうやら大坂城のおかげで、すっかり石垣の虜になったみたいです。

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一番櫓です。七つあった二の丸南面の櫓も、一番と六番しか現存していません。

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写真右は、二の丸南曲輪の東側に伸びる石垣です。このあたりに、仕切門があったようです。

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玉造口付近に立つ説明板です。

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玉造口です。こちらの枡形は、撤去されてしまったようです。

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玉造口からは、一番櫓がよく見えます。

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現存櫓の一部が内部見学できるステキイベントが開催中のようです。これは期間中に何としてでも行かねば。

 

それでは、締めは天守です。

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広い公園に、再建天守が建っているだけと思っていた過去の自分の、なんと無知だったことか。

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堀に浮かぶ高石垣、そびえる天守

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御座船、乗ってみたいですね。

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こちらの御座船は屋根が豪華で、お城に映えます。

 

多くの現存建造物を目の当たりにして、大坂城への印象が完全に塗り替えられました。身近にこんなにも素晴らしい城郭があるなんて、なんという幸せなのでしょう。敷地が非常に広大で、回れていないエリアもたくさんあるので、櫓の内部見学と合わせて、必ずまた訪れたいと思います。

 

素敵なお城でした。ありがとう。

16.岸和田城

岸和田城に行ってきました。

続日本100名城(No.161)に選ばれた、大阪府岸和田市にあるお城です。

 

※プライバシーに配慮し、一部写真を加工して掲載しています。あしからず。

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南海蛸地蔵駅の近くに案内板がありました。

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やがて、広い堀に浮かぶ石垣と、天守が見え、テンションが上がります。

堀をぐるっと回り込み、二の丸へ。

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おや、お城の建造物かしらと近付いてみると、なんとトイレでした。「二の丸多聞」とあるので、かつては多聞櫓があったのかもしれません。

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二の丸から道を隔てて、本丸を見ます。立派な門と、右手には多聞櫓と隅櫓、その奥には天守が復元されており、とても「お城感」が出ています。

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千亀利城とは岸和田城の別名らしく、本丸と二の丸が機(はた)の「ちきり」に似ていることが由来だそうです。

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本丸に続く土橋上から、本丸隅櫓を見ます。

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本丸入口には、鉄板張りの重厚な櫓門が建っています。

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門をくぐると、大釜が転がっています。酒造用とありますが、当時のものでしょうか。

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門を越えた所には、狭間付きの塀があります。

塀の先には、天守があります。

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大小の天守が連なり、大天守の破風には金の飾りがあり、ゴージャスです。

当時は、これよりさらに立派で大きな五重の天守が建っていたそうです。

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天守が、天守への入口になっています。

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天守前の庭は、昭和期に造られた「八陣の庭」というそうです。

天守内へ入ります。

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記念撮影用のスペースでしょうか。殿様気分…というよりは、お雛様気分になりそう?

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城郭再現模型です。本丸と二の丸は、現在もよく残っているようです。

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天守最上階から、本丸・二の丸方向を見ます。今ははるか遠くに海が見えますが、当時はもっと近かったようです。

天守を下り、堀の外から天守を見ます。

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本丸石垣の下部には、犬走りが見えます。石垣の補強のために設けたという説があるようです。

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現在の犬走りは、鳥たちの憩いの場になっているようです。

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犬走りが続いている様子が分かります。

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明らかに色の違う石垣が見えますが、修理した部分でしょうか。

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本丸の南東には、階段が見えます。堀から本丸へ出入りするためのものでしょうか。

広いお堀に浮かぶお城は、現在の建造物が写り込むことなく、とても絵になります。石垣上には土塀がめぐり、お城が今なお現役であるかのように見せてくれます。

 

素敵なお城でした。ありがとう。

2-2.姫路城

姫路城に行ってきました。

現存12天守のひとつで、日本100名城(No.59)に選ばれた、兵庫県姫路市にあるお城です。

 

※プライバシーに配慮し、一部写真を加工して掲載しています。あしからず。

 

何度か訪れている姫路城ですが、このたびの訪問は新発見がいっぱいでした。

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外曲輪と中曲輪とを仕切っていた中濠の中央にあった中ノ門跡です。高石垣は、櫓門跡でしょうか。

どうやら中濠跡には、ほかにも門跡と石垣が残されているようで、機会があれば全部見て回りたいものです。

 

ここから、お城の主要部へ向かいます。

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家老屋敷跡公園から、高くそびえる天守が見えます。

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桜門橋手前からも、もちろん天守は見え続けています。

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大手門をくぐると……。

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見渡す限り広がる城郭。その規模にまず、圧倒されます。

現在は絶好の撮影スポットでもある三の丸広場ですが、当時は御殿が建ち並んでいたようです。

 

有料エリアへ入る前に、三の丸の北側、下山里丸へ向かいます。

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上山里丸の下段には、古い石垣が残っています。説明板によると、秀吉時代の最も古い石垣だそうです。

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上山里丸上段の石垣はより新しい時期に築かれたのか、チの櫓を支える石垣の隅部は美しい勾配です。

 

入場券を買い、有料エリアへ入ります。

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坂を上ると、「国宝姫路城」の看板が掛かる巨大な櫓門が立ちはだかります。菱の門です。装飾のある火灯窓がゴージャス。

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菱の門の右手には、天守がまだ遠くに見えます。

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菱の門をくぐると、石垣に囲われた四角い池が現れます。三国堀です。奥の石垣をよく見ると、中央に隙間を埋めたような痕跡が見えます。

 

三国堀の前を通り、東へ歩きます。

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石垣をくり抜いたようなこちらは「るの門」跡。隠し通路のようで心躍ります。当時は門扉があったそうで、しっかり礎石が残っています。

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るの門手前には継ぎ目のある石垣があります。継ぎ目より左側の石垣は後に継ぎ足されたようです。三国堀もそうですが、改修の跡がはっきり分かるのは面白いですね。

るの門から一旦引き返し、西の丸へ向かいます。

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西の丸南門跡です。説明にある礎石を確認できて嬉しいです。

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武者溜りです。当時は南門に接続する建物があったそうです。

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坂を上れば、西の丸です。かつては御殿が建っていたようです。写真奥に、建物が見えます。

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とっても長い多聞櫓があります。百間廊下です。
え?この中、入れるの??

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なんと、入れちゃいました。すげー!

写真奥の扉の向こうが、ワの櫓です。左奥の階段を上ってきました。

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西側(城外側)には、狭間や石落しがあります。

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城内側には、潜り戸付きの扉が設けられています。

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石落しの説明です。

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階段を上ります。

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消火栓も木目調です。

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「レの渡櫓」とあります。

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階段を上りながら、長い廊下を歩いていきます。
後から見返すと、建物の構造が分かるような写真をもっと撮っておくべきだったと思います。

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狭間の説明です。

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女性を守る大戸さん。

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片側に部屋がずらりと並ぶエリアに入ります。がらんとした部屋ですが、展示がしてある所もありました。

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窓から天守が見えます。

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へえ、雨水抜き! いろいろ考えられてますねえ。

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カーブしています。

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姫力をいただいておきましょう。

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ここにも扉。

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なおも廊下は続きます。

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上れませんが、上にも何かありそうです。

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部屋が連続していたのは、長局だったようです。

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百間廊下の終点には、化粧櫓があります。

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化粧櫓付近から天守は、このように見えます。

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千姫の休息所だったという化粧櫓の内部は畳敷きで、居館のような佇まいです。

千姫様(の人形)が座っておられました。

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化粧櫓の脇から、外へ出ます。

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百間廊下巡りは、とても興味深く楽しいひとときでした。

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化粧櫓のすぐ東が北門跡で、ここにも礎石が残っています。

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外から見た化粧櫓です。

西の丸にもこれだけの建物が現存しているのは、本当に素晴らしいですね。

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様々な狭間が並んでいます。

 

西の丸を出て、いよいよ天守に向かいます。

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「いの門」です。人がいるおかげで、門の大きさがよく分かります。左手の塀からじゃんじゃん狙い撃ちされそうですね。

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いの門をくぐった所にある井戸です。水は、大事です。

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いの門を越えたら正面に見えるのが、よく似た大きさの「ろの門」です。ここまでで気付いたでしょうか、姫路城の菱の門から先の門にはしばらく「いろは順」に名称が付けられているのです。

ろの門を越えた先で、西の丸北門から通じる道と合流します。左へ行けば西の丸(※訪問時は通行止)ですが、天守に向かうために右へ進みます。

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はの門南方土塀とは、写真右のずらりと狭間が並んだ塀です。

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はの門までの道は狭く、一度に攻め入れない構造になっています。

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「はの門」です。櫓門となっています。

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転用石が多いのも姫路城の見所のひとつです。

はの門の礎石には、石灯籠の基礎が転用されています。

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はの門をくぐると、左手高石垣の上には何やら複雑な形状の櫓が見えます。天守も、ずいぶんと近くに見えてきました。

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左の石垣に見える穴は、排水口でしょうか。

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道は坂を上りながら180度曲げられ、ふたつ前の写真で左手に見えていた高石垣の上へと続きます。そして道の突き当たりには櫓。しかし行き止まりではなく…。

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櫓には扉が開かれ「にの門」とあります。なんと、先ほど下から見えていた櫓は門も兼ねていたのです。

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にの門をくぐると、道は櫓内部で直角に曲げられ、身を屈めないと通過できない狭さ。これでは攻め手の勢いが大きく削がれてしまうでしょう。天守はまだ先だというのにこの強固な守備…姫路城おそるべし、です。

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にの門を越えると、天守(小天守)が眼前に迫ってきます。

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とても可愛らしくコンパクトな「ほの門」です。小さいながらも、鉄板張りで頑丈そうです。

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ほの門を越えると、目の前には天守台。左に直進ルートがありますが…ぼやぼやしてると、天守の石落しや狭間から集中砲火を浴びそうです。

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ほの門から1右へUターンすると、写真の門があります。「水の一門」です。片開きの門というのも、あるんですね。

ここから先の門は、いろは順ではなく水シリーズとなります。水の手へ通じているから、でしょうか。(水の一門の向こうには、櫓内部に井戸があります)

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水の一門を越えて天守台に沿って曲がると、すぐに「水の二門」が見えます。水の一門と同様にとても小さな門で、右隣の櫓からも攻撃されそうです。

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まだまだ続く水シリーズ、「水の三門」です。ほの門同様、埋門形式です。

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水の三門をくぐると、大天守の五層の屋根が! でも、まだ入れません。

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右折したところに、「水の四門」です。くぐるとすぐ左折、また左折。

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ついに天守建物への入口か、「水の五門」。

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ところが左折すると水シリーズ最終関門「水の六門」です。四門~六門は連続枡形のような構造となっており、天守への入口だけあってひときわ強力な防御です。

 

とうとう、ようやく、天守に入ることができました。

まずは、大天守から。

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一階です。たくさんの観光客でごったがえしています。

地階からここまで来たはずですが…地階の写真がひとつもありません。

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一階説明板です。平面図・断面図と、見所が紹介されています。

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見所自体にもそれぞれ案内板が掲示されています。

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見るからに頑丈で厳重な扉です。どうやら、先ほど通ってきた水の五門上部の渡櫓へ通じているようです。

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ずらりと並ぶ武器ラック。

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二階です。

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休憩所と化している破風の間。

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武具庫です。

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三階です。

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踊り場付きの階段があります。

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踊り場から、三階を見ます。

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踊り場にも武器ラック。

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四階です。だんだん狭くなってきます。

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高窓、ありますね。

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石打棚の下部に、内室への扉が見えます。

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五階です。この上が、最上階です。

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至る所に、武器ラックが存在します。

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やってきました、大天守六階。最上階です。

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姫路城の守り神、刑部姫こと長壁大神です。ありがたや、ありがたや。

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天守からの眺望はこれ1枚しかなく、構図もイマイチです。

 

下りながらも、あれこれ見ていきます。

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天守を支えてくれる、大柱です。

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入れないけれど、入ってみたい場所がいくつもあります。

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天守内に攻め入ってきた敵を、この武者隠しに潜んで、下の狭間から狙い撃つことを想定されて作られた、非常に珍しい区画……と解説されていました。

 

天守から、小天守へ向かいます。

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天守の出入口は、内側の鉄扉と外側の白い扉の二重になっています。

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図のように、姫路城は大天守と三つの小天守が渡櫓で連結された、連立式の天守です。

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連立天守の内側は、和歌山城と違ってみっちりです。

台所櫓が見えているようですが、入ることはできません。

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総構をまるっと再現した模型です。凄まじい…!

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天守建物群を出る時に、ふと気になって撮影したようです。

おそらくハの渡櫓地階へ通じる扉で、この先にはなんと、トイレがあるようです。

 

連立天守から、外へ出ます。

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天守を出て、備前丸へ下りる途中、西の丸方向を見ます。広大なエリアに、建物がよく残っていることが分かります。

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備前丸から天守を見上げます。大迫力!

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天守台の東側に接続する折廻櫓です。現在はL字型ですが、かつては天守台に沿うように櫓が伸び、コの字型に折れ廻っていたようです。

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折廻櫓の東には、備前門があります。

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こちら備前門の転用石はなんと、石棺です。すっぽりはまってます。

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備前門を出てすぐ北の、ここから先は入れませんでした。

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こちらも入れず。にの門のような建物下をくぐる階段の先、とっても気になります…!

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太鼓櫓付近の石垣にある妙に四角い石も、気になりすぎます。

 

上山里丸へ向かいます。

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備前丸東の細長い曲輪から上山里丸へ通じる、りの門です。

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りの門を越えた所の、備前丸の石垣です。ビミョーな勾配。

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上山里丸にある、お菊井戸です。播州皿屋敷

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チの櫓付近に展示された石棺の説明で、先ほどの妙に四角い石の謎が解けました。こちらの転用石が修理で外された後に代用ではめ込んだ加工石だったのですね。

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櫓部分が二階建てになっている非常に珍しい三層の櫓門、「ぬの門」です。

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ぬの門に接続する櫓には、石落しが見えます。

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ぬの門を越えた所にある、美しい扇の勾配を描く備前丸の石垣です。

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その隣にある石垣は、言われてみれば、人の顔に見えなくもない、というか。

 

締めは、超絶美しい天守を、色んな距離、色んな角度から。

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もはや、言葉が出ません。幾度の災禍を乗り越え、これだけの城郭が残ってくれたことに、ただ感謝します。本当に素晴らしく、大好きなお城です。

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素敵なお城でした。ありがとう。

14.丸岡城

丸岡城に行ってきました。

現存12天守のひとつで、日本100名城(No.36)に選ばれた、福井県坂井市にあるお城です。

 

※プライバシーに配慮し、一部写真を加工して掲載しています。あしからず。

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天守入口へ続く長い石段に、なんだか開放的な雰囲気を感じます。

 

 天守内に入ります。

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このように、解説プレートがあちこちにあり、勉強になります。瓦が石で出来ているというのには、驚きです。重さ100トン以上!

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解説によると、柱より左が入側、右が身舎、ということでしょうか。

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入側には解説のとおり、狭間や石落しが確認できます。

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丸岡城は五角形の内堀を持つ個性的な縄張りだったようですが、現在内堀は埋められ、天守とわずかな石垣しか残ってません。それでも、このような模型の展示があれば、当時の城郭の様子を知ることができるので、ありがたいですね。

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重文指定書と古写真が展示されています。なんと、地震で倒壊した写真まで。

丸岡城天守は昭和期に地震で倒壊し、部材を再利用して再建したそうです。

 

二階へ上がります。

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大きく反った梁が目立ちます。

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小部屋や狭間が確認できます。

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急な階段を上り、最上階へ。

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こうした解説があると、理解が深まります。

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確かに、天井板がありません。

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最上階からの眺望です。

天守を出て、周辺を見ます。

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いわくつき井戸です。

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隅部の算木積みが未発達な、野面積の天守台、とてもいいですね。

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石垣単体も撮影するようになった自分に、お城好きとしての成長が見えます。

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角度を変えると、天守の印象もずいぶん変わります。こちらからは、一階の出窓や二階の破風がよく見えます。

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これまで訪れた現存天守とは作りがだいぶ違うように感じ、興味深かったです。

 

素敵なお城でした。ありがとう。

15.福井城

福井城に行ってきました。

続日本100名城(No.137)に選ばれた、福井県福井市にあるお城です。

 

※プライバシーに配慮し、一部写真を加工して掲載しています。あしからず。

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 縄張り図を見ると、幾重もの堀に囲われた城郭だったことが分かります。本丸石垣と堀以外の遺構は、大半が失われています。

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本丸には県庁や県警本部などが建っていますが、お堀や石垣は良く残っています。

 

本丸の西を、お堀に沿って北へ歩くと…。

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お堀と石垣の間に、何やら建物が見えてきます。

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屋根付きの御廊下橋です。平成期に復元されたようです。

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御廊下橋を渡ると…。

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廊下橋より後に復元された、山里口御門です。

御廊下橋を抜けると写真右の石垣があってまっすぐ進めず、左へ曲がると棟門が見え、さらに奥には櫓門があり、二重の枡形構造になっています。

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山里口御門の棟門です。

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山里口御門の櫓門です。棟門や櫓門は、丸岡城と同様に石瓦葺です。

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二階櫓部分から外をのぞくと、二重の枡形構造が分かります。棟門へ攻め入る敵はここから狙い撃ちです。

 

山里口御門を抜けると、真横に天守台があります。

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案内図を見ると、櫓門の高さほどもある石垣があり、さらにその上にも天守台として石垣が積まれているようです。

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きっちり方形に加工された石垣にびっくり。こんな石垣もあるのかと、石垣への興味がますます深まった瞬間でした。

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天守台の上には、いくつか礎石が残っているように見えます。南北に長い天守台の上には、どのような天守が建っていたのでしょうか。

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福井地震で倒壊した控天守台石垣は、そのまま保存されています。

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「福の井」はぴかぴかの上屋が付いてとても見栄えが良いのですが…何故に上屋を全部写真に収めていないのでしょうか訪問時の自分は。

 

本丸内を散策します。

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御門の柱跡は、本当にくっきりと残っています。

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本丸石垣上から見下ろすと、その高さが怖いほど伝わります。

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わずかな復元建物しかなくても、これだけのお堀と石垣が残っていれば城跡として十分に見応えあるなあと感心したのを覚えています。

 

素敵なお城でした。ありがとう。

13.松本城

松本城に行ってきました。

現存12天守のひとつで、日本100名城(No.29)に選ばれた、長野県松本市にあるお城です。

 

※プライバシーに配慮し、一部写真を加工して掲載しています。あしからず。

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松本駅から歩いて女鳥羽川を越えたあたりにある、大手門枡形跡です。

天守よりはるか南にある大手門跡に、松本城の縄張りはなんと広大なことよ、と訪問時の自分は驚愕したようです。

 

大手門跡から、しばらく三の丸を北へ歩きます。

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外堀を越え、「国宝 松本城」の碑が見えてきます。

よーし、とりあえず天守に…。

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ふむ、140分待ちか。って、ひゃくよんじっぷん!?

これには参りました…さすがGWです。

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でも次の訪問がいつになるか分からないし、列に並ぶことを決意します。

 

内堀を越え、本丸へ入ります。

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説明板の向こうには…。

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堂々とそびえる天守

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北側に渡櫓で連結された乾小天守、南東には辰巳附櫓と月見櫓が附属する連結複合式の天守です。

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うーん、美しい。

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黒がいいですね、黒が。

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天守を眺めてたら、待ち時間は全然苦じゃなかったです。

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順番待ち列の近くではこのようにおもてなし隊による演舞があったり、ボランティア(?)によるお城クイズがあったりと、退屈させない工夫をしてくれていました。感謝。

 

そして120分も待たずに、天守内に入ります。

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時間がないので展示も流し見る感じになっちゃってます。

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とはいえ、現存天守の床や柱、階段、窓などはなるべく目に焼き付けようとします。

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隠しフロアのような天守三階。こういうの、ワクワクします。

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階段は説明のとおり、かなり急勾配でした。

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ワイヤーが入っているように見えますが…耐震補強でしょうか。

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天守最上階には、国宝指定書が見えます。

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窓から埋橋が見えます。

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天井には、二十六夜神が祀られているようです。

 

最上階から、下りていきます。

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四階は、城主の御座所として使用されたようです。

薄暗い天守内部の写真はピンボケが多く、反省多数、です。

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かつてはここから本丸御殿が見えていたことでしょう。

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辰巳附櫓には、花頭窓があります。

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月見櫓に入ります。

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泰平の世に増築されたという月見櫓。開放的な作りです。

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月見櫓から、外に出ます。

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このように、月見櫓には出入口が設けられており、観覧の際に出口となっています。

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間近で見上げ、上層は屋根しか見えないこのアングル、天守の大きさを感じられて好きです。

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 乾小天守です。

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それにしても……実に美しい天守です。写真を振り返ると、天守台石垣もすごく良いですね。

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これは本当に、国の宝ですよ。ええ。

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復元された黒門一の門・二の門は見事な枡形でした。この門のおかげでようやく、枡形というものを意識できた気がします。

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時間が無かったこともあり、二の丸御殿跡や太鼓門などを全く見ることが出来ないままに帰ってしまいました。またいつか。

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悠然とお堀に浮かぶその姿に、優雅さと、城郭建築の美をひしひしと感じます。

 

素敵なお城でした。ありがとう。

11.竹田城

竹田城に行ってきました。

日本100名城(No.56)に選ばれた、兵庫県朝来市にあるお城です。

 

※プライバシーに配慮し、一部写真を加工して掲載しています。あしからず。

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竹田駅の裏側にある登山道から向かいます。付近に「ここが最後の自販機です!」とあったので、一応スポーツドリンクを買っておきます。さあ行くか。

 

あ、あれ? まだ少ししか歩いてないのにしんどいぞ?

すぐに…息が…切れて…。

ぜぇ…ぜぇ…。

ひぃ…ひぃ…。

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や…やっと着きました。駅裏登山道の終点です。それにしても…登山めちゃんこ疲れたし、疲労困憊な自分にショックでした。日頃の運動不足が原因でしょうか。スポーツドリンク買っておいて本当に良かった……。

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受付で観覧料を支払います。雲海に浮かぶ竹田城の写真が美しい。

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古そうな城「阯」碑があります。

 

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受付からさらに登ったところで石垣が見え、疲れが半分ほど吹っ飛びます。これは…すごいぞ!

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大手口付近です。絶景!

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高くそびえるのは、三の丸石垣です。
 

大手門を入った所の広い曲輪が、北千畳です。

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北千畳より、大手枡形虎口を見ます。

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 麓の目を引くアーチ橋は、竹田城の別名にちなみ「虎臥城大橋」と名付けられているようです。

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奥に二の丸・本丸の石垣が見えます。

 

三の丸へ向かいます。

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三の丸より、大手虎口を見ます。けっこうな高低差です。

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北千畳と三の丸をつなぐ枡形虎口です。

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ここまで三の丸です。

二の丸へ向かいます。

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武の門の石垣です。これらの石垣をまたぐように、櫓門が建っていたのでしょうか。

知識がない当時の自分でしたが、石垣へ上がる雁木に興味をそそられ、撮影したと思われます。

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二の丸から南千畳方向を望みます。

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本丸と天守台が目前です。

 

以下、天守台からの眺望です。

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虎臥城大橋は、ここからも見えます。

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二の丸方向を見ます。

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南千畳方向を見ます。

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竹田城らしい写真が撮れました。

 

本丸を下り、南千畳へ向かいます。本丸の北西には花屋敷という曲輪がありますが、入ることができませんでした。

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本丸石垣です。荒々しくも、まっすぐ揃った隅部に、当時の自分も感じ入るところがあったのかもしれません。

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南二の丸虎口付近より、本丸方向を見ます。あふれ出るこのマチュピチュ感。

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南千畳から、城下が一望できます。

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南千畳は、とても広大な曲輪です。

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南千畳の石垣です。

 

振り返ると、遠景が多く、山上の石垣群をまるで得体の知れない古代遺跡を見て回るかのように歩いていた当時の自分が想像できます。しかし、ここは城跡であり、往時の石垣上には塀や櫓が、そして天守台には天守がそびえていたはずです。そのことを意識し、今はなき建造物を妄想すれば、見え方は全然変わっていくことでしょう。次に来る時は、見事な石垣に「城郭」を感じられる訪問にしたいですね。

 

素敵なお城でした。ありがとう。

12.福知山城

福知山城に行ってきました。

続日本100名城(No.158)に選ばれた、京都府福知山市にあるお城です。

 

※プライバシーに配慮し、一部写真を加工して掲載しています。あしからず。

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福知山駅からお城通りを東へ歩くと、市役所の向こうに天守が見えてきます。

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さらに歩くと、立派な石碑と、その背後には石垣とお城風な建物が見えますが…。

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お城の東にある公園から、川にかかる「昇龍橋」を渡ります。

とてもかっこいい形状と名前の橋ですが、当時ここに橋はなかったようです。

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先ほど石碑の背後に見えていたのはこの美術館です。城郭建築風で、天守とデザインも調和しています。

美術館の西にある坂道を上ります。

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途中、石垣の上に門が見えます。左下に見える石垣は新しそうですが、門の下側は当時の本丸石垣のようです。

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転用石を示す立て札がありますが、訪問時の自分はどれが転用石なのか分からなかったように思います。(立て札の先、四角く整形された石が転用石です)

本来別の用途に使われていた石が石垣に再利用されたものを「転用石」と呼びますが、この転用石が福知山城の大きな特徴でして…詳しくは後ほど。

 

本丸へ入ります。

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先ほど見えていた門、釣鐘門です。小さめの櫓門で、再建されたもののようです。左は、本丸内にある朝暉神社です。

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豊磐井です。お城の本丸にある井戸としては深さ日本一だとか。

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貴重な現存建造物である銅門番所。二の丸からの移築だそうです。

 

そして、天守です。

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天守は明治時代に破却され、昭和の終わり頃に外観復元されたそうです。大天守と小天守が連結されており、個性的で複雑な形状ゆえ角度によって全然見え方が違うので、眺めていて飽きないです。

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大小天守の連結部には縁側が設けられているそうです(塀で囲われた部分)。

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天守のそばから大天守方向を見ます。

 

個人的に福知山城で一番興奮したのは、転用石でした。

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福知山城の特徴は、その転用石の多さにあります。先ほど本丸石垣でも見られましたが、天守台ではより顕著です。

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天守台を近くで見ると、ほら。

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あれも。これも。それも。

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…いやいや多すぎでしょ。転用石の方が普通の石より多いのでは? と思えるほどでした。尋常じゃない。

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また天守台には、このように石垣を継ぎ足したのがはっきり分かる部分もありました。

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石垣を継ぎ足す前は、天守はどのような形状・構造だったのでしょうか。

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本丸下、小天守側から天守を見上げます。本当に、角度によって表情が全然違います。

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帰り道、振り返って遠くに見える天守を撮影しました。

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きわめてユニークな形状の天守に転用石だらけのカラフル石垣…お城に対するイメージをひっくり返され、お城好きを一層加速させてくれたのは間違いなくこの福知山城です。

 

素敵なお城でした。ありがとう。