弁天台場に行ってきました。北海道函館市にある台場です。
※プライバシーに配慮し、一部写真を加工して掲載しています。あしからず。
函館市電5系統の終点、函館山を南に臨む「函館どつく前」停留所。こちらのすぐ南に、入舟児童公園という小さな公園があります(写真右奥)。
入舟児童公園にある「新選組最後の地」碑の右に、「弁天岬台場跡」の説明版があります。海に浮かぶ不等辺六角形の台場は五稜郭の1/6程度の大きさながら、周囲を高さ約11mもの石垣を備えた土塁で囲っていたそうです。
説明版の写真を拡大してみます。東南端には、まるでグスクのようなアーチ型の出入口を構えていたようです。
外面石垣は函館漁港の護岸に転用されたとのことで、ここから西へ歩けばその石垣を目にすることができたようですが、今回は未訪です……これは行っておくべきでした。
跡地には現在「函館どつく」という造船会社があります。
古そうな赤レンガ倉庫の西、駐輪場の奥に、碑が建っています。
弁天台場跡の碑がひっそりと、ここに台場があったことを教えてくれます。
幕末~明治にかけての歴史のうねりに呑まれ消失した弁天台場。遺構は見られずとも、碑や説明版があることで台場の存在を知ることができました。
またひとつ、お城の痕跡に出会えました。ありがとう。