和歌山城に行ってきました。
日本１００名城（No.62）に選ばれた、和歌山県和歌山市にあるお城です。
※プライバシーに配慮し、一部写真を加工して掲載しています。あしからず。
JR和歌山駅から10分ほど歩くと、大きなお堀の向こうに天守が見えてきます。
とても堀幅の広い、東堀です。
東堀の道を挟んで南側にある岡公園は、和歌山城の石切場だったそうです。今も、このように大きな露頭が見られます。
それでは、城内へ向かいます。
岡口門の手前にある案内図です。この時ぐらいから現存建造物を予習したり、お城の構造を少しずつ学んでいったように思います。
貴重な現存門のひとつ、岡口門です。築城時はこちらが大手門だったそうで、重厚な作りです。ここから城内へ入っていきます。
いきなりの高石垣に圧倒されます。松の丸の角櫓台です。これは…素晴らしい！
石垣好きへの本格的な覚醒の瞬間だったかもしれません。
松の丸の南側が南の丸で、現在は動物園になっています。南の丸からも、天守が見えます。
表坂を上ります。先ほどの高石垣が、坂の上に見えています。
坂の上からだと、岡口門がもうずいぶん遠くに見えます。桜は七分咲きといったところでしょうか。
松の丸を西へ歩きます。
途中、「七福の庭」がありました。もとは本丸御殿の中庭にあったものを、御殿跡地への給水場設置に伴い移設されたそうです。
松の丸を過ぎ、本丸表門跡付近です。天守がだいぶ近くなってきて…木が邪魔です。
さらに石段を上ると、いよいよ天守が目前に迫ってきます。
きました！
天守から連なる建物により、門と櫓が連結されています。
江戸期の天守は空襲で焼失してしまい、昭和期にRC造で外観復元されたそうです。
天守に連なる楠門と、二之御門櫓です。のぼりを見ると、和歌山城天守は再建60年を迎えたようです。
楠門から、天守の中へ入ります。
楠門の中は、天守から連なる建物に四方を囲われた空間になっています。写真左奥は、乾櫓です。
御台所と、右が小天守です。
和歌山城は天守と小天守、櫓が多門で連結された連立式天守で、こういう構造の天守もあるのかといたく感心した覚えがあります。（姫路城も同じ構造であることをこの時は理解していませんでした）
間近から見る大天守です。
窓越しに、連立式天守の建物を見ます。
再建時に博物館的な展示スペースを想定していたのか、内装はモダンな雰囲気でした。
大天守の最上階にある、城郭模型です。当時のお城の様子を知り、今の遺構と比較して理解を深めるためには非常に重要な展示だと思います。
日本百名城の認定証です。
大天守の最上階から見下ろすと、連立式天守の構造がよく分かります。
天守以外にも見所満載の和歌山城ですが、中でも個性的なのがこの御橋廊下です。
高低差のある西の丸と二の丸をつなぐこの御橋廊下、屋根付きでしかも傾斜があるという構造は全国的にも非常に珍しいのだとか。
こちらは西之丸庭園です。
西之丸庭園内にある鳶魚閣と、御橋廊下です。
御橋廊下は無料で渡ることができます。
平成の復元なのでまだ新しく、ぴかぴかです。床板は滑らないよう、段がついています。
御橋廊下の窓からは、天守が見えます。
西の丸から御橋廊下を渡った先が、二の丸です。かつては大奥を有する二の丸御殿があり、明治期に御殿は大坂城へ移築されましたが、失火により焼失してしまったようです。
貴重な現存門のひとつ、追廻門。赤色が美しいです。
一の橋と大手門です。
大手門付近の枝垂桜が綺麗でした。
石垣の写真が少ないことに物足りなさを感じます。
締めは、本丸御殿跡から撮った天守です。
素敵なお城でした。ありがとう。
