お城訪問

オッサンがお城を見てはしゃぐブログ

  • 2023/4/23 デザイン変更(テーマ「Minimalism」)
  • 2024/3/11「81.高取城(その2)」(2019/5/5訪問)の記事をアップ

17-2.大坂城

大坂城に行ってきました。

日本100名城(No.54)に選ばれた、大阪府大阪市にあるお城です。

 

※プライバシーに配慮し、一部写真を加工して掲載しています。あしからず。

 

今年二度目の訪問は、つい先日買った100名城公式スタンプ帳を埋めていくためというのもありますが、一番の目的は次の写真です。

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そう、櫓の内部特別公開です。大坂城に今も残る現存建造物の中を見せてもらえるという素敵イベント。これを逃す手はありません。

 

前回は天満橋駅から歩きましたが、今回は森ノ宮駅から向かいます。

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本丸の東にある二の丸東側・市正曲輪の石垣と東外堀です。広大なお堀に浮かぶ複雑な折れ曲がりの石垣は目にするたび見惚れてしまいます。

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玉造口のすぐ東、一段高い石垣の上には巽櫓があったようです。

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玉造口から二の丸へ入っていきます。

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城内の至る所で、このような幅広の雁木と上端に銃眼のある石垣が見られます。ここ玉造口のすぐ東側には控柱もあり、当時、銃眼付石垣の上には塀が建っていたことが分かります。

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ここはまた格別幅広な雁木と、左には妙なカーブを描く石垣があります。当時このあたりには玉造口の櫓門が、奥の石垣から手前の横断歩道方向へ、道を横切って建っていたようなので、道路を通すにあたって石垣が改変されたと考えられます。

超幅広の雁木を上り、石垣の上へ行ってみます。

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フェンスが設置され、東側には行けなくなっています。

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南外堀と、いくつもの折れ曲がりがある石垣です。右手が二の丸で、木の向こうに一番櫓がのぞいています、堀の向こう、左奥が算用曲輪です。

 

二の丸を西へ歩きます。

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二の丸から、本丸東南隅石垣と内堀(空堀部分)を見ます。算木積みの隅部は巨石ばかりで、さすがは本丸です。

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ここで、二の丸の東側と南側は仕切られていたようです。左の石垣のすぐ南に仕切門があり、右のわずかに残る石垣が当時はずずいっと西(写真手前)まで伸びて曲輪を仕切っていたのが、道を通すため撤去されたと思われます。

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現存の六番櫓です。扉のサイズで大きさが伝わるでしょうか。二階部分の漆喰の色の差がちょっと気になります……塗り直し中でしょうか。櫓も巨大ですが周囲の雁木もかなりのスケールです。

櫓特別公開、こちらの六番櫓は対象外なんです……残念。

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南仕切門跡を北へ歩きます。

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南仕切門跡の北側から見る、本丸西南隅です。

草木に覆われた石垣の廃墟感と、空堀を横断する巨大な配管のミスマッチさが生むそこはかとないSF感……ステキな雰囲気の風景を切り取れました。

西の丸へ向かいます。

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この門をくぐると西の丸庭園です。櫓特別公開のチケットはこの先で売っていると思ったら、違いました。

 

チケット売り場を教えてもらい、無事購入。いよいよ櫓の内部へ向かいます。

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レンガの壁と石垣のコラボレーションというのもなかなか素敵です。切込み接ぎ石垣の複雑な石の組み方といったら……たまらんです。レンガ壁は戦時中の建造でしょうか。

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幅広の雁木をのぼり、入口へ向かいます。

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まずは、大手門の多聞櫓です。貴重な現存櫓であり、全国的にも貴重な現存大手櫓門でもあります。

禁止事項がたくさんありますが、スタッフの方に訊いたところ、内部の写真撮影はOKとのことで、ありがたいです。

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普段は見られない位置から見る大手門枡形南面の石垣・塀と外堀です。手前の銃眼付石垣をよく見ると何やら模様が彫ってあるようですが、刻印でしょうか。

櫓内部へ入ります。

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おお、これは……素晴らしい!

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梁が描くこのカーブ!

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多聞櫓の西側は廊下、東側には籠城のための部屋がずらり。

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多聞櫓内からのぞく、大手門外側の高麗門です。

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枡形内部に向けて、この銃眼がびっしり並んでいるのです。

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櫓門の上部、北側多聞櫓への連結部分です。写真、ブレてますね……。

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来た道を振り返ります。いやーいいですねえ。

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北側多聞櫓へ入ります。東側と違って片側が廊下、反対側が部屋という構成ではないので、広々としています。

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かつては桜門枡形や京橋口にも多聞櫓があったようです。説明文、切れちゃってます……。

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太鼓櫓の古写真も残ってるんですね。

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次の部屋が、門部分のちょうど真上にあたります。

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本丸・二の丸に20を超える巨大な三重櫓・二重櫓が立ち並んでいた様は、さぞかし壮観だったことでしょう。戦災などでの焼失は本当に残念ですが、それでも、こうして現存してくれている櫓があることに、感謝です。

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石落としならぬ槍落としです。石ではだめです……槍を……落とすのです。

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櫓門上部からのぞく大手門枡形内部です。

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櫓門はもちろん外から見ても大きいのですが、中に入って一層その巨大さを体感しました。

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出口付近(西側)は外堀に面しているからでしょうか、銃眼があります。

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多聞櫓出口です。左奥に、次に入る千貫櫓が見えています。

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大手櫓門、普段はこの角度から見られません。それにしても、でかい。

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多聞櫓北方塀です。塀が銃眼に合わせて整形され、塀自体にも丸い狭間があります。

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ここの階段状になった塀すごく好きなんですが……基礎も塀自体もコンクリートっぽいので、西の丸庭園を仕切るため後世に建造されたと思われます。

 

次の櫓へ向かいます。

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次なる特別公開は、千貫櫓です。大手門のすぐ北に現存する二重櫓です。

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いざ、中へ。

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窓からは、大手口に迫る敵を狙い撃てそうです。

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残念ながら二階へは上がれません。

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一階は内室の周囲に廊下があります。

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壁に見えるのは、以前使用していた懸魚でしょうか。

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体験用の火縄銃があります。

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千貫櫓を出ると、西外堀がすぐ近くに見えます。右奥の石垣上には坤櫓が建っていましたが、空襲により焼失したようです。

 

特別公開のおかげで、有料の西の丸庭園に千貫櫓経由で入ることができました。

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おっと、次のネタバレが……。楽しみは後にとっておいて、先に西の丸を散策します。

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千貫櫓を振り返ります。これは確かに、銭千貫文出しても奪いたい櫓ですね。

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坤櫓台から、千貫櫓と大手門を見ます。

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前回訪問時はお堀越しにしか見れなかった、乾櫓です。このL字型! 美しい!

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乾櫓は、特別公開対象外です……残念。

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立派な蔵……ではなく、公衆トイレです。城内の公共施設を城郭建築風デザインにするのは、とっても好ましく思います。江戸時代の西の丸には蔵が建ち並んでいたらしいので、ちゃんとデザインを蔵に寄せていることも、好感が持てます。

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大阪迎賓館です。歴史的建造物に見えますが、二条城の御殿を模して1995年に建てられたようです。

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迎賓館内部、折上格天井も御殿風です。記念撮影用と思われる黄金の茶室が設置されています。ゴージャス。

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迎賓館内の展示に、倉庫ギッシリな当時の西の丸絵図が。やはり先ほどの蔵風トイレはいい仕事だと思うのです。

 

そして。

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特別公開のトリを飾るのがこの、焔硝蔵です。

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焔硝蔵とはすなわち火薬庫のことらしいですが……石垣の上に瓦屋根って! 大坂城では焔硝蔵への落雷による大爆発事故があったそうなので、その教訓を生かしてとにかく頑丈さ重視したらこうなったんでしょうか。それにしても、これまで見てきた城郭建築に比べ、明らかに異彩を放っています。

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屋根瓦には、葵の御紋。

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出入口には何重もの鉄扉があり、外壁のみならず内壁・天井・床まで全てが石造りです。このような構造、ほかに例がないんだそうですが……ここまで丈夫だと、中で爆発しても壊れないんでしょうか。

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こんな超カッコいい現存焔硝蔵が見られるのは全国でも大坂城だけ、なのです。

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かつて数多くの蔵があった西の丸に現存するのは焔硝蔵のみで、現在の西の丸は広大な庭園と化しています。

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北東にある北仕切門です。ここからは出入りできません。

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西の丸から見る天守、ビルなど現代の建築物も写っていないのでEDO気分を味わえる自画自賛ショットです。一段低い石垣は、隠し曲輪です。

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西の丸の東側、このあたりだけ本丸側へ出っ張っています。何か意図があっての構造なのか、ちょっと気になります。

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特別公開されている建造物を全て回り、西の丸を出ます。

 

本丸へ向かいます。

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桜門からのぞく蛸石と天守です。右側の塀は、漆喰塗り直し中でしょうか。

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桜門の東から、本丸外周石垣に沿って歩きます。(写真は、西を向いています)

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戦災によるものでしょうか、石垣の劣化が目立ちますが、綺麗なほぞ穴を見るとゾクゾクします。

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本丸東側には東南隅櫓、馬印櫓、月見櫓、糒櫓が建っていたようです。

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本丸南西には、昭和期に整備された日本庭園があります。

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桜門の西側に来ました。

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西ノ一番櫓跡付近から、二の丸方面を見ます。左に六番櫓の屋根が見えます。

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このあたりは空堀が続き、堀の外側と比較すると本丸石垣の高さが際立ちます。右手が南西隅櫓跡です。

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石垣の角を含めた構図、好きなんです。ここにもほぞ穴が見えますね。

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ここは数寄屋前櫓跡で、西側内堀はこのあたりから水堀となっています。ここから見る天守も良いですね。左手には、隠し曲輪がよく見えます。

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照明を設置している所が、御成門之内櫓跡です。石垣の出隅ではなく入隅に櫓があったのは珍しいように思います。
これら本丸の櫓11基は全て三重櫓で、櫓の間には多聞櫓が建ち、本丸外周のほとんどが多聞櫓で囲われていたというから驚きです。

 

天守に向かいます。

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んん、金明水は当時黄金水で、金明水は別の場所にあったとありますね……ややこしい。この井戸屋形は当時のものなんですね。すごい。

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天守台石垣にも雁木と銃眼があります。

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号砲は、もともと天保山の台場にあったそうです。

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天守入口脇には、刻印のついた石が置かれています。

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入口付近から天守の一階を見ます。天守台の天端にも銃眼が見えます。

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入口、混雑してます。

天守内部は博物館となっており、豊臣大坂城と徳川大坂城の精巧な模型など素敵な展示がたくさんあるのですが、残念ながら撮影禁止でした…。個人的には模型だけでも撮影可能にしてほしいところですが、現状仕方ありません。100名城スタンプは、天守一階で押せます。

 

最上階からの眺望です。

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東側の配水池です。上からは、がらんとした広場に見えます。左手には青屋門と、その奥に大阪城ホールが見えます。

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ミライザ大阪城の向こうに見える屋根は、一番櫓でしょうか。

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南側です。今は広場と化した本丸に、当時は御殿がびっしり建っていたのでしょうか。奥には修道館と六番櫓の屋根が見えます。

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天守台を見下ろします。井戸屋形の屋根と、エレベーターが見えます。

ん? エレベーターの小天守台への連結部分、石垣を壊して通路を設けたようには見えませんね……石垣の形状は当時からこうだったのでしょうか。

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左は本丸石垣で、右側が西の丸の本丸側に突き出た石垣です。内堀の空堀と水堀の境目も見えます。左奥には、千貫櫓と大手櫓門の屋根が見えます。

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西側です。迎賓館と、わずかに乾櫓の屋根が見えています。

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天守下仕切門あたりの石垣です。

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姫門跡と、山里口出枡形です。上から見下ろすと、石垣の形状がよく分かります。

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金ぴかの鯱と、山里門枡形・極楽橋方面です。右奥にちらりと大阪城ホールも見えます。

 

最上階を一周したところで、天守を下ります。

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やはりこのエレベータ通路を通した小天守台石垣は石も古く(戦災での劣化も見られ)、もともとこの形状だったように思えます。でもここにかつて門があったとしても、この外側は高石垣のため簡単には降りられません。うむむ……。

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平日ですが、観光客で賑わっています。

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天守入場券売り場すぐ横です。この高石垣!

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さて、先ほどから気になっていた、お城にはどうにもミスマッチな天守脇のエレベーターですが……。

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ここには当時二階廊下があり、本丸御殿と天守をつないでいたそうです。なるほど! もともとあった通路にエレベータを設置したというわけですね。小天守台石垣も当時のままであることに納得しました。

しかしそれなら、もうちょっとこう……二階廊下風なエレベータには出来なかったのかと、どうしても思ってしまいます……。

 

本丸を北の姫門跡から出ます。

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隠し曲輪の石に、くっきりと残る卍の刻印を確認できました。

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隠し曲輪内から山里口出枡形方向を見ます。

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隠し曲輪入口脇の石垣にのぼってみます。

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隠し曲輪入口を見下ろします。雁木の両端に、柱穴のようなものが見えます。当時は埋門があったようです。

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山里丸へ通じる、山里口門跡です。こちらの石垣にもしっかり雁木と銃眼があります。

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石垣に生々しく残る、機銃掃射痕です。

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山里丸の北西に残る大きな櫓台には、西片菱櫓が建っていたようです。

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山里門の巨大な枡形を見下ろします。このあたりは真新しい石材が多く、修復されたことがうかがえます。

 

極楽橋を渡り、二の丸北側へ行きます。

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二の丸唯一の三重櫓、伏見櫓跡です。伏見城からの移築と伝わる櫓はいくつかありますが、徳川大坂城の伏見櫓は実際のところ、どうだったのでしょうか。

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伏見櫓跡から京橋口方向を眺めます。

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西仕切門跡です。奥のトイレ・自販機・御座船チケット売り場が長屋風で良いですね。

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ん? あの石垣は櫓台……?

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ではなくて、どうやら東仕切門の石垣みたいです。こういう石垣もひっそりと残ってるのが嬉しいですね。

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東仕切門の東にあるのが、青屋門です。

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残材を用いて再建したとあるので、半現存……といったところでしょうか?

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脇の石垣上から見た青屋門です。当時は左奥にずーっと多聞櫓が続いていたようです。

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青屋門外側、出枡形の石垣です。青屋門は外堀に四つある門のうち唯一の出枡形で、現在はここで外堀が分断されていますが、当時は出枡形から算盤橋が架かっていたようです。

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青屋門付近から内堀を見ます。右の山里丸と、左につながる本丸石垣の高低差がよく分かります。

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青屋門の出枡形内部です。

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出枡形の北側出口です。今は単なる坂道ですが、当時はこの先に算盤橋があったのでしょう。

 

青屋門を出るとすぐ、大阪城ホールです。

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城跡ではないのですが、大阪城ホールの石垣があまりに美しかったので思わず撮影してしまいました。当時このあたりは御蔵曲輪だったようです。

 

帰りは大阪城公園駅から電車に乗ります。

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天守内の模型は撮影できず残念でしたが、なんと駅の改札内に精巧な模型が! 当時の様子でなく現状を表したものですが、それでもありがたく撮影しました。

しかし、後で気付いたのですがこの模型……六番櫓の位置が違います。

 

というわけで、櫓内部特別公開をたっぷり堪能し、前回行けなかったエリアも回ることが出来て、非常に満足のいく訪問になりました。とはいえ大坂城は広大で、見るべきポイントはまだ山ほどあります。なのでまた必ずや、訪れることでしょう。

 

そして、日本100名城スタンプラリー、こちらが記念すべき1城目です。

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スタンプラリーの存在を知っていながら参加せず、東北の名城まで訪れた後に結局始めてしまうという、尋常じゃない周回遅れ感を背負ってのスタートです。しかし、「スタンプのために一度訪れたお城にまた行かなくてはならない」などと思わず、「スタンプを理由に再び名城を訪れることができる」と考えることにします。やると決めたからには、100名城を制覇したいですね。

 

素敵なお城でした。ありがとう。