福知山城に行ってきました。
続日本100名城(No.158)に選ばれた、京都府福知山市にあるお城です。
※プライバシーに配慮し、一部写真を加工して掲載しています。あしからず。
福知山駅からお城通りを東へ歩くと、市役所の向こうに天守が見えてきます。
さらに歩くと、立派な石碑と、その背後には石垣とお城風な建物が見えますが…。
お城の東にある公園から、川にかかる「昇龍橋」を渡ります。
とてもかっこいい形状と名前の橋ですが、当時ここに橋はなかったようです。
先ほど石碑の背後に見えていたのはこの美術館です。城郭建築風で、天守とデザインも調和しています。
美術館の西にある坂道を上ります。
途中、石垣の上に門が見えます。左下に見える石垣は新しそうですが、門の下側は当時の本丸石垣のようです。
転用石を示す立て札がありますが、訪問時の自分はどれが転用石なのか分からなかったように思います。(立て札の先、四角く整形された石が転用石です)
本来別の用途に使われていた石が石垣に再利用されたものを「転用石」と呼びますが、この転用石が福知山城の大きな特徴でして…詳しくは後ほど。
本丸へ入ります。
先ほど見えていた門、釣鐘門です。小さめの櫓門で、再建されたもののようです。左は、本丸内にある朝暉神社です。
豊磐井です。お城の本丸にある井戸としては深さ日本一だとか。
貴重な現存建造物である銅門番所。二の丸からの移築だそうです。
そして、天守です。
天守は明治時代に破却され、昭和の終わり頃に外観復元されたそうです。大天守と小天守が連結されており、個性的で複雑な形状ゆえ角度によって全然見え方が違うので、眺めていて飽きないです。
大小天守の連結部には縁側が設けられているそうです(塀で囲われた部分)。
個人的に福知山城で一番興奮したのは、転用石でした。
福知山城の特徴は、その転用石の多さにあります。先ほど本丸石垣でも見られましたが、天守台ではより顕著です。
天守台を近くで見ると、ほら。
あれも。これも。それも。
…いやいや多すぎでしょ。転用石の方が普通の石より多いのでは? と思えるほどでした。尋常じゃない。
また天守台には、このように石垣を継ぎ足したのがはっきり分かる部分もありました。
石垣を継ぎ足す前は、天守はどのような形状・構造だったのでしょうか。
本丸下、小天守側から天守を見上げます。本当に、角度によって表情が全然違います。
帰り道、振り返って遠くに見える天守を撮影しました。
きわめてユニークな形状の天守に転用石だらけのカラフル石垣…お城に対するイメージをひっくり返され、お城好きを一層加速させてくれたのは間違いなくこの福知山城です。
素敵なお城でした。ありがとう。